トイプードルって飼いやすい?歴史や特徴、日々のお手入れまで徹底解説!

トイプードルは、11年連続で人気ランキング堂々の1位の犬種です。 モコモコな見た目の可愛さだけでなく、抜け毛の少なさや知能の高さなどもまた、人気の秘訣となっています。

この記事では、トイプードルについて、歴史や性格、日々のお手入れなど様々な観点から解説をします。
もしトイプードルのお迎えを検討している、すでに飼育しているけど改めて理解を深めたい飼い主様は、是非この記事を参考にしてみてください。

トイプードルとはどんな犬種?

基本情報

トイプードルは、なんといっても「わたあめ」のような毛並みが特徴的で、毛色はグレーからブラック、オレンジに至るまでと非常に多彩で、見た目の愛らしさが際立つ小型犬種です。
11年連続で人気ランキング堂々の1位であり、最も飼育頭数が多い犬です。その人気の秘訣は、見た目の愛しさだけでなく、とても賢い犬種であることも有名です。その可愛らしさと賢さの両立さに、魅了される飼い主様が多いのではないでしょうか。

平均体重は約3kg、体高は成犬時で約26~28cm程度に成長します。

歴史

16世紀頃にドイツにいた水辺で狩猟をする犬が先祖と言われてい ます。
その後、フランスに渡ってサーカス犬として活躍、その高貴な風貌から貴族の間で愛玩犬として人気を博しました。
かつてのプードル(スタンダードプードル)は体高が50cm前後の大型犬の部類に属していたが、品種改良を重ね、18世紀頃には小型種のトイプードルが誕生しています。 プードルカットとして今では世界的なショーなども開催されるほどですが、その由来は猟犬だった当時、 水辺や水中で作業がしやすいように被毛の一部をカットする習慣が由来だとされています。
日本では現在、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイと、4種類のプードルが登録されています。

トイプードルは飼育しやすい?

トイプードルの性格

明るく活発な性格で、 いずれのサイズも賢く作業意欲が旺盛です。 一方で能力が高い分、自分で学習をしてしまうため、噛み癖や吠え癖といった行動にもなりやすい犬種です。また、社交性は高い傾向にあるものの、中には怖がりな性格を持った子もいるため、幼少期からの社会化やしつけはきちんと行いましょう。
トイプードルと比較すると、スタンダードプードルなどのサイズが大きい方が比較的穏やかな性格の傾向があります。

手入れのしやすさ 〜ブラッシングとトリミングは定期的に〜

毎月のトリミングと毎日のブラッシングは必須です。
トイプードルは「シングルコート」という毛の生え方をしており、抜け毛は少ない特徴がありますが、一方で放っておくと人間の髪の毛のようにどんどん伸びていく性質を持っています。そのため月に1回ほどのトリミングは必須となります。
プードルのカットは、「プードルカット」と呼ばれているように、カットの種類は豊富で、テディベアカットやマッシュルームカット、モヒカンカットまで幅広いタイプがあります。 カラーリングでファッションを楽しむこともできます。
また毛質がカールしており、体毛が絡まりやすく毛玉になりやすいため、毎日のブラッシングは必須、しっかり整えてあげましょう。

お散歩は短くても毎日行きましょう

元々は狩猟犬だったことから、とても活発なため、1日2回20~30分ずつの散歩を行いましょう。
また知能がとても高いことから、ドッグスポーツや作業トレーニングなども好む傾向にあります。広い場所でのボール遊びや知能を使う遊びなどを加えると効果的です。

併せて読みたい:

気をつけたい病気は?

膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼は、犬の膝の関節で膝蓋骨(膝の「パテラ」とも言われる部分)が本来の位置からずれる病気です。この状態が起きると、犬は痛みを感じたり、歩き方がおかしくなったりします。
主に小型犬種、特に成長期の子犬に起こりやすいです。急激な運動や転びやすい状況、または高いジャンプをすると、この病気が発症しやすくなります。先天的な要因も影響します。

白内障
白内障は、目の水晶体が濁り、視力が低下する病気です。これにより物がぼやけたり、かすんだりして見えにくくなります。白内障は高齢犬で発症するケールが多く、その要因は遺伝的によるものが多いが、外傷によっても発症します。
室内の家具などで、愛犬の目を傷つけないよう工夫をしてあげることも予防策の一つになります。

水頭症
水頭症は、脳の中に余分な脳脊髄液(のうせきずいえき)がたまり、脳室が膨張する疾患です。脳に圧力がかかり、正常な脳発育が阻害されます。水頭症は通常、出生時から症状が現れ、頭部の膨張や脳機能の障害を引き起こします。遺伝的要因が主だと考えられていますが、具体的な理由までは解明されていません。

お迎えする際の費用は?

一般的な相場価格は30万円〜40万円となっています。
体毛の色やサイズ、見た目や販路経路によって相場は変動します。特にトイプードルは毛色によって変動幅が大きく、「レッド」や「アプリコット」は人気な色で、費用が高くなる傾向にあります。

それに加え、ワクチン接種や去勢手術、初めてのお迎えの場合は準備する備品費用を加えると、7~10万円前後が追加で初期費用がかかるでしょう。
お迎えに関しては、こちらの記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてください。

併せて読みたい:
【要チェック】飼う前に知っておきたい!あなたに合った犬種を選ぶ3つの観点

まとめ

トイプードルは、とても賢く飼い主様と作業をすることが好きなタイプです。
また様々なカットスタイルもあり、愛犬と一緒におしゃれを楽しめるところも、トイプードルならではの魅力といえるでしょう。
そして被毛も抜けにくく、犬アレルギーを持っている人には向いている犬の一種になりえるでしょう。

一方で、体毛は伸びやすく、毛玉にもなりやすいです。放っておくと、皮膚病の原因にもなります。適切な頻度でお手入れをしてあげることが重要です。

トイプードルの特徴と魅力を理解し、愛犬との幸せな時間を過ごしましょう。

参考にした記事・文献

AMERICAN KENNEL CLUB
poodle(toy)
https://www.akc.org/dog-breeds/poodle-toy/

一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/2537

日本と世界の犬のカタログ 2020
成美堂出版

いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種
メイツ出版