ウィペットって飼いやすい?歴史や特徴、日々のお手入れまで徹底解説!

その速さはまるで風のよう!ドッグレースでも活躍する俊足が特徴的なイギリス原産の中型犬です。
この記事では、そんなウィペットについて、歴史や性格、日々のお手入れなど様々な観点から解説をします。

もしお迎えを検討している、すでに飼育しているけど改めて理解を深めたい飼い主様は、是非この記事を参考にしてください。

ウィペットとはどんな犬種?

基本情報

イギリス原産の中型犬であるウィペットは、大きくクリッとした目、小さめな耳、そして流線型で細身な体は、高速で走ることだけに特化し進化したと、そう思わせる体格が特徴的です。 実際に100mを最高6秒台で駆け抜ける脚力を持ち、ドッグレースなどでも活躍しています。

一方性格は優しくおとなしいタイプで、家族のことが大好きな一面もあり、そのギャップが魅力の一つです。

平均体重は約9~13kg、体高は成犬時で約44~51cm程度に成長します。
毛色は「ブラック」「フォーン×ホワイト」「ブルー×ホワイト」といったカラーが人気です。

歴史

19世紀にウサギを追わせるための狩猟犬やドッグレース犬として、小型のグレーハウンドとマンチェスター・テリアなどを交配して生み出された犬種です。

当時盛んだったドッグレースにて、貴族が所有するドッグレース犬として人気だった大型のグレイハウンドと異なり、より小柄なサイズで管理がしやすかったことから「貧乏人の競走馬」と呼ばれることもあったそうです。

ウィペットの名前の由来は、走る姿が、馬が鞭(whip)を打たれて駆ける姿に似ていることから名付けられたとされています。

ウィペットは飼育しやすい?

ウィペットの性格

おとなしくやさしいタイプで、 家族への愛情も豊か。一方で家族以外の人にはシャイな一面も。

ただ走ることが大好きで活発な犬種です。
吠えることが少ないですが、小さなグレーハウントと呼ばれるよう、噛む力も強いので、万が一にも他の犬や人を傷つけないよう、幼少期の社会化としつけは重要です。

手入れのしやすさ 〜スムースヘアーでお手入れ簡単〜

体毛は短い犬種(スムースコート)なのでトリミングは不要です。
被毛は抜けやすいので、ラバーブラシでこまめにブラッシングをすると血流も良くなり、毛艶がきれいになります。

寒さがとても苦手なので、冬は服を着せるなどをし温度管理をしてあげましょう。

走ることが大好き!ドッグランで思いっきり遊ばせましょう

元々狩猟犬やドッグレースでても活躍していたこととからエネルギッシュな犬種で、とにかく走ることが大好き。 1日2回40~50分ほどの散歩に加え、自由に全力で走れるドッグランなどの広い場所で自由に遊ばせてあげるのも、ストレス発散や運動不足解消に効果的です。

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気をつけたい病気は?

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、犬の膝の関節で膝蓋骨(膝の「パテラ」とも言われる、膝にあるお皿の部分)が本来の位置からずれる病気です。この状態が起きると、犬は痛みを感じたり、歩き方がおかしくなったりします。

皮膚乾燥

ヘアレスタイプは、皮膚をコーティングする皮脂の分泌が活発なため乾燥状態になりやすく、乾燥肌が進行すると、外部からの刺激によってかゆみが発生しやすくなります。犬の皮膚はとても薄く、かゆみのある部分を舐めたり掻いたりすることで、皮膚を傷つけたり、皮膚病を患っている場合は症状の悪化にもつながります。

お迎えする際の費用は?

一般的な相場価格は20~30万円前後です。
体毛の色やサイズ、見た目や販路経路、血統の有無によって相場は変動します。 特にウィペットは、毛色や模様の入り方でも費用が変動する傾向があります。

それに加え、ワクチン接種や去勢手術、初めてのお迎えの場合は準備する備品費用を加えると、7~10万円前後が初期費用として追加でかかるでしょう。

お迎えに関しては、こちらの記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてください。

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まとめ

ウィペットは、100mを最高6秒台で駆け抜けるしなやかで細身な体格が特徴の中型犬です。
19世紀ごろから、狩猟犬やドッグレースの犬としても活躍をしていた名残から、今でも走ることは大好き。

普段の散歩に加え、ドッグランなどにも連れていき、思いっきり走らせてあげましょう。

性格はシャイでおとなしい一面もあるが、家族思いで優しい個体が多いので、比較的しつけはしやすいでしょう。

ウィペットの特徴と魅力を理解し、愛犬との幸せな時間を過ごしましょう。

参考にした記事・文献

AMERICAN KENNEL CLUB
Whippet
https://www.akc.org/dog-breeds/whippet/

一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/1901

日本と世界の犬のカタログ 2020
成美堂出版

いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種
メイツ出版