パグって飼いやすい？歴史や特徴、日々のお手入れまで徹底解説！

パグはコンパクトな体格と、表情豊かで愛嬌のある見た目が大人気の小型犬です。
この記事では、そんなパグについて、歴史や性格、日々のお手入れなど様々な観点から解説をします。
もしパグのお迎えを検討している、すでに飼育しているけど改めて理解を深めたい飼い主様は、是非この記事を参考にしてみてください。

1 パグとはどんな犬種？
- 1.1 基本情報
- 1.2 歴史
2 パグは飼育しやすい？
3 まとめ
4 参考にした記事・文献

パグとはどんな犬種？

基本情報

パグは、何といっても、そのユーモラスな表情が特徴的な犬種です。
顔には特徴的なシワがあり、大きくクリっととした瞳は愛くるしさをより一層引き立てます。一度はその姿に心奪われた方も多いのではないでしょうか。

性格は落ち着いており、家族に対して非常に愛情深い一方で、頑固な一面もあります。

平均体重は約6~8kg、体高は成犬時で約25cm程度に成長します。
毛色は「ブラック」や「フォーン」といった色が人気カラーです。

歴史

パグは、とても歴史の古い犬種で、そのルーツは中国に遡ります。紀元前400年頃には、チベットの仏教寺院で飼われていたという記録が残っています。
オランダの東インド会社という貿易会社を通して16世紀ごろにヨーロッパに入ってきたため、実は長い間オランダ原産と信じられていました。

ヨーロッパに渡ってからも貴族や王族の間で人気があり、王墓にパグの絵が彫られるほどの愛されようでした。
パグの名前の由来は諸説ありますが、頭の形を指して、ラテン語で「握りこぶし」という意味の「パグナス」からきているといわれています。

パグは飼育しやすい？

パグの性格

パグはとてもわんぱくでフレンドリーな性格を持つ犬種で、飼い主様や他の犬と遊ぶのが大好きです。
特に、好奇心旺盛な一面も持っており、新しいおもちゃや遊びなどは好む傾向にあります。

一方で、気まぐれで少し頑固な一面もあり、自分の気持ちをはっきりと示すことがあります。
しつけは辛抱強く、ゆっくり愛情を込めてトレーニングしましょう。

手入れのしやすさ〜意外と抜け毛が多いのでブラッシングを〜

パグは、スムースコート（短毛種）でかつ、「ダブルコート」という毛の生え方をしており、毛は一定の長さまで達したらそれ以上は伸びないため、トリミング不要な犬種です。

一方で抜け毛は意外と多く、換毛期は毎日、それ以外でも2~3日に1回はブラッシングは必須です。
また、顔のしわに汚れがたまらないように、濡れたタオルなどで定期的に拭いてあげましょう。

遊ぶの大好き！お散歩以外にも室内で遊んでストレス発散

アクティブな性格に加え、太りやすい傾向にあるため、散歩は1日2回、20~30分程度行いましょう。
パグなどの短頭種は熱い空気に弱いため夏の散歩は気温を考慮しながら、朝夜に散歩に行くよう心がけてください。
また散歩に加えて、ボールやおもちゃなどを使用し、室内でも楽しめる遊びをとり入れるのがおすすめです。

気をつけたい病気は？

膝蓋骨脱臼（パテラ）
膝蓋骨脱臼は、犬の膝の関節で膝蓋骨（膝の「パテラ」とも言われる部分）が本来の位置からずれる病気です。この状態が起きると、犬は痛みを感じたり、歩き方がおかしくなったりします。
主に小型犬種、特に成長期の子犬に起こりやすいです。急激な運動や転びやすい状況、または高いジャンプをすると、この病気が発症しやすくなります。先天的な要因も影響します。

鼻腔狭搾（びくうきょうさく）
鼻腔狭搾は、犬の鼻腔内が狭くなる病気のことで、マズル（口周りから鼻先にかけての部分）が短い、いわゆる短頭種に発症しやすい疾患です。鼻腔が狭くなっているため、空気の通りが悪く、わずかな運動や気温の上昇でもすぐに呼吸が苦しくなってしまいます。
重症化すると呼吸がうまく行えなくなり、死に至るケースもあります。初期症状としては、呼吸時に「グーグー」と音がする、呼吸が荒く苦しそう、などといった様子が見受けられますので、注意深く観察しましょう。

気管虚脱（きかんきょだつ）
気管虚脱は犬の気管の軟骨が弱まり、気管が狭くなる疾患です。
先天的な要因に加え、鼻腔狭窄に疾患している犬などは、呼吸が苦しく、その分息を強く吸い込もうとした際の圧力で発症することもあります。
「ゼーゼー」や「ガーガー」などの呼吸音、または咳をしていたら、発症している可能性が高いです。元々は難治性疾患の一つと言われてきたが、近年は外科手術による完治も可能となってきている病気です。

お迎えする際の費用は？

一般的な相場価格は30万円〜50万円となっています。
体毛の色やサイズ、見た目や販路経路によって相場は変動します。特にパグは、毛色によって変動幅が大きい犬種としても知られており、流通量の多い「フォーン」と比べ、「ブラック」は人気な色で、費用が高くなる傾向にあります。「アプリコット」「シルバー」などは、特に個体数が少なく、相場も決まっていないような状態です。

それに加え、ワクチン接種や去勢手術、初めてのお迎えの場合は準備する備品費用を加えると、7~10万円前後が追加で初期費用がかかるでしょう。

お迎えに関しては、こちらの記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてください。

併せて読みたい：

【要チェック】飼う前に知っておきたい！あなたに合った犬種を選ぶ3つの観点

まとめ

パグは、クリっとした瞳と、個性的な顔の皺が特徴的で、性格もフレンドリーなことから、多くの愛犬家に愛されている犬種です。
一方で、頑固な一面もありますので、根気強くしつけには取り組みましょう。
抜け毛が多いため、皮膚病を防止する意味でも、定期的にブラッシングで整えてあげることが大切です。
パグの特徴と魅力を理解し、愛犬との幸せな時間を過ごしましょう。