秋田犬って飼いやすい？歴史や特徴、日々のお手入れまで徹底解説！

秋田犬は、ハチ公のモデルにもなった、日本原産で唯一の大型犬です。
この記事では、そんな秋田犬について、歴史や性格、日々のお手入れなど様々な観点から解説します。

もしお迎えを検討している、すでに飼育しているけど改めて理解を深めたい飼い主様は、是非この記事を参考にしてください。

1 秋田犬とはどんな犬種？
- 1.1 基本情報
- 1.2 歴史
2 秋田犬は飼育しやすい？
3 まとめ
4 参考にした記事・文献

秋田犬とはどんな犬種？

基本情報

ふさふさの尾と、三角形の立った耳、小さくつぶらな瞳が愛らしい、日本原産の大型犬です。
映画にもなった忠犬ハチ公のモデルにもなったことで、多くの人に知られているのではないでしょうか。

忠誠心の強さが物語られている一方で、実は気の強い気質を持つ個体も多く、あまり表情を表に出さない傾向にあり、飼育は難しい犬種とされています。

平均体重は約38~45kg、体高は成犬時で約60~70cm程度に成長します。
毛色は「虎」「白」「赤」といった色が人気カラーです。

歴史

日本由来の唯一の大型犬です。熊を狩るための秋田マタギ犬が祖先犬と伝えられています。
19世紀以降、土佐やマスティフとの交配が行われ、今のサイズに大型化しました。

一方で、交配の影響で日本犬の特徴を欠く雑種犬が増え始め、それを危惧した愛犬家たちが、純粋な秋田犬を再度増やすための保存活動が高まり、1931年には国の天然記念物として指定されるまでになりました。

しかし太平洋戦争を機に、毛皮を採る目的などで捕獲が進むなどし個体数が減少し、戦後に残った秋田犬は、わずか十数頭でした。
そこから逆交配などを続けることで、徐々に個体数を戻していくなどし、今の秋田犬があります。

秋田犬は飼育しやすい？

秋田犬の性格

秋田犬は、飼い主には忠誠心が強く従順な性格を持っていますが、一方で神経質で警戒心が強く、また気の強い気質を持つ個体が多いです。
感情もあまり表に出しませんので非常にわかりづらいことでも有名で、しつけはかなり困難です。
飼育を検討されている方は、プロのトレーナーの助言などを借りたほうがいいでしょう。

手入れのしやすさ〜首・胸の周りは念入りに〜

秋田犬は「ダブルコート」という毛の生え方をしており、毛は一定の長さまで達したらそれ以上は伸びないため、基本的にはトリミング不要な犬種です。毛先を整える程度で、1~2ヶ月に1回ほど必要に応じてカットしてあげるといいでしょう。

被毛は抜けやすい性質を持っており、特に首のまわりと胸の部分、尾は毛量も多くふさふさしています。肌トラブルを防ぐためにも、ブラッシングは毎日必要です。

激しい運動は控え、長めのお散歩でストレス発散

活発で遊び好きな性格ではないですが、大型犬なので必要な運動量も多いです。
60分程度の散歩を1日2回行いましょう。
体重もあるため、股関節などに負担がかかりやすい激しい運動などは控えるほうが好ましいです。

併せて読みたい：

散歩は何分が正解？適切な散歩量を犬の大きさ別で解説します。

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気をつけたい病気は？

眼瞼内反症
眼瞼内反症は、犬のまぶたの一部が内側に巻き込まれ、眼の表面に接触する疾患です。これにより、まぶたが目に刺激を与え、角膜に損傷を引き起こす可能性があります。眼瞼内反症は通常、目を開いた状態でまぶたが内側に巻かれることが多く、犬の不快感や眼のトラブルを引き起こします。

胃捻転
胃捻転は、犬の胃が異常にねじれてしまう病気です。捻れた際に、胃内のガスや内容物が排出できず、血流も制約されるため、犬は急速に体調が悪化し、最悪のケースは死に至ります。

股関節形成不全
股関節形成不全は、犬の大腿骨（太ももの骨）と骨盤の関節、つまり股関節が正しく発達しない状態です。成長期に骨の変形や関節の緩みが原因で発症するケースが多く、関節炎などを引き起こす可能性があります。

お迎えする際の費用は？

一般的な相場価格は10万円〜20万円です。
この犬種はペットショップなどでの取り扱いはほとんどなく、ブリーダーを介してのお迎えが一般的です。純血の個体数が少ないため、血統書付きの個体などはより高価になります。

それに加え、ワクチン接種や去勢手術、初めてのお迎えの場合は準備する備品費用を加えると、7~10万円前後が初期費用として追加でかかるでしょう。

お迎えに関しては、こちらの記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてください。

併せて読みたい：

【要チェック】飼う前に知っておきたい！あなたに合った犬種を選ぶ3つの観点

まとめ

秋田犬は、ハチ公のモデルにもなった、日本原産で唯一の大型犬です。
忠誠心が強い一方で、実は気の強い気質を持つ個体も多く、あまり表情を表に出さない傾向にあり、飼育は難しい犬種とされています。

散歩は60分程度を1日2回行い、ストレス発散をしてあげましょう。
被毛は抜けやすい性質を持っており、特に首のまわりと胸の部分、尾は毛量も多くふさふさしています。肌トラブルを防ぐためにも、ブラッシングは毎日必要です。

秋田犬の特徴と魅力を理解し、愛犬との幸せな時間を過ごしましょう。