ロットワイラーは、災害救助犬としても活躍しているドイツ原産の超大型犬です。
この記事では、そんなロットワイラーについて、歴史や性格、日々のお手入れなど様々な観点から解説します。
もしお迎えを検討している、すでに飼育しているけど改めて理解を深めたい飼い主様は、是非この記事を参考にしてください。
目次
ロットワイラーとはどんな犬種?
基本情報
ロットワイラーは、折り畳まれた耳、アーモンド形の瞳、そして何より堅牢で筋肉質な迫力のある体つきが特徴的なドイツ原産の大型犬です。
その恵まれた体格と勇敢な性格から、災害救助犬としても活躍をしています。
平均体重は性別関係なく約 42~50kg、体高は成犬時で約56~68cm程度に成長します。
艶やかな「ブラック×タン」カラーがロットワイラーの代名詞です。
歴史
古代ローマの牧畜の護衛犬として活躍していたマスティフ型の犬がルーツとされており、
中世以降のドイツのロットワイル地方に定住し、改良され今の姿となりました。
当時は、地元の牛を市場まで運ぶ手伝いと、その道中で盗賊からお金を守る役目も担っていました。
その後の産業革命によりその役割が減少しましたが、その力強さと忠実さから昨今では、警護犬や災害救助犬として再び重宝されるようになった歴史があります。
ロットワイラーは飼育しやすい?
ロットワイラーの性格
性格は、警察犬としても活躍していることからとても勇敢で知能も比較的高いです。
忠誠心も高く、リーダーと決めた人にはとても忠実です。
一方で、護衛犬の本能が攻撃に転じる事もあります。また力もとても強いため、万が一にも他の犬や人を傷つけないよう、幼少期の社会化としつけは特に重要となります。
手入れのしやすさ 〜ブラッシングは週に1回でOK〜
体毛は短い犬種(スムースコート)なのでトリミングは不要です。
基本的には週に1回ほどのブラッシングで十分ですが、換毛期になると抜け毛の量も増えるので、週に2~3回ほどは行うことをお勧めします。
汚れたらタオルで拭き取ってあげましょう。
長めの散歩で運動不足を解消!
筋肉質でまたエネルギッシュでもあるため、散歩は毎日60分以上を2回ほど行いましょう。
体重が重いため、関節に負担がかからないよう、激しい運動などではなく、じっくり長く散歩を行うことを推奨します。
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気をつけたい病気は?
股関節形成不全
股関節形成不全は、犬の大腿骨(太ももの骨)と骨盤の関節、つまり股関節が正しく発達しない状態です。成長期に骨の変形や関節の緩みが原因で発症するケースが多く、関節炎などを引き起こす可能性があります。
胃捻転
胃捻転は、犬の胃が異常にねじれてしまう病気です。捻れた際に、胃内のガスや内容物が排出できず、血流も制約されるため、犬は急速に体調が悪化し、最悪のケースは死に至ります。
骨肉腫
骨肉腫は正常な骨組織から悪性腫瘍が発生する疾患で、骨の細胞ががん化して腫瘍を形成します。腫瘍は急速に成長し、周囲の組織や骨を侵襲し、骨の痛みや腫れが症状として現れます。
お迎えする際の費用は?
一般的な相場価格は20万円〜30万円程度です。
体毛の色やサイズ、見た目や販路経路、血統の有無によって相場は変動します。
またペットショップなどでの取り扱いは珍しく、ブリーダーを介してのお迎えが一般的ですが、日本での個体数はそこまで多くはないので、中々見つけることが難しく、タイミングによっては50万円ほどで取引されるケースもあります。
それに加え、ワクチン接種や去勢手術、初めてのお迎えの場合は準備する備品費用を加えると、7~10万円前後が初期費用として追加でかかるでしょう。
お迎えに関しては、こちらの記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてください。
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まとめ
ロットワイラーは、災害救助犬としても活躍している堅牢で筋肉質な迫力のある体つきが特徴的なドイツ原産の大型犬です。
勇敢で知的、リーダーに従順な性格を持っていますが、護衛犬の本能が攻撃に転じる事もありますので、幼少期のしつけは徹底的に。
またエネルギッシュでもあるため、長時間の散歩は必須。関節に負担がかからないよう、激しい運動などではなく、じっくり長く散歩を行うことを推奨します
ロットワイラーの特徴と魅力を理解し、愛犬との幸せな時間を過ごしましょう。
参考にした記事・文献
AMERICAN KENNEL CLUB
Rottweiler
https://www.akc.org/dog-breeds/rottweiler/
一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/2692
日本と世界の犬のカタログ 2020
成美堂出版
いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種
メイツ出版