サモエドって飼いやすい？歴史や特徴、日々のお手入れまで徹底解説！

寒さに強い純白のスピッツ種で、愛嬌あるその笑顔は「サモエドスマイル」としても人気な犬種です。
この記事では、そんなサモエドについて、歴史や性格、日々のお手入れなど様々な観点から解説をします。

もしサモエドのお迎えを検討している、すでに飼育しているけど改めて理解を深めたい飼い主様は、是非この記事を参考にしてみてください。

1 サモエドとはどんな犬種？
- 1.1 基本情報
- 1.2 歴史
2 サモエドは飼育しやすい？
3 まとめ
4 参考にした記事・文献

サモエドとはどんな犬種？

基本情報

三角形立ち耳で、くりくりとした瞳、そして何より両端が上がった「サモエドスマイル」と呼ばれる微笑みを浮かべる表情がなんとも愛らしい、ロシア原産の大型犬です。
フワフワとした純白の被毛は、寒冷な気候に適応するために進化したもので、防寒性に優れています。
性格も、見た目の特徴と一致するように友好的で社交性も高いです。

平均体重は約16~30kg、体高は成犬時で約50~60cm程度に成長します。
代名詞と言えるホワイトの艶やかな毛色が王道の人気で、他にもクリームカラーがあります。

歴史

サモエドはシベリアのサモエド族によって約1,000年前から飼育されていた犬種です。
雪原を移動する際のソリ引き犬や、家畜のトナカイを肉食動物から守る番犬として活躍していました。

厳しい寒さに耐えるため、太いダブルコートを発達させたことが、昨今のふわふわな被毛になったきっかけです。
密に生えた豊富な被毛は保温性が高く、人と一緒に寝て暖房の役目もしていたそうです。

20世紀初頭に欧米へ紹介された後、その美しい外見と友好的な性格で人気を博し、ショードッグとしても重宝されました。今日では、その愛らしい「サモエドスマイル」と社交的な性格で、ショーのリングだけでなく、家庭犬としても広く愛されています。

サモエドは飼育しやすい？

サモエドの性格

サモエドの性格は、その見た目の特徴と一致するよう友好的で社交性も高いことでも知られています。他の犬や人に対しても見知らず、仲良くできます。

長く人間と共に歩んできたことから忠誠心も高い一方で、独立心が強く頑固な側面もあるため、幼少期からしつけはきちんと行いましょう。

手入れのしやすさ〜毎日のブラッシングは必須〜

サモエドは「ダブルコート」という毛の生え方をしており、毛は一定の長さまで達したらそれ以上は伸びないため、基本的にはトリミング不要な犬種です。毛先を整える程度で、1~2ヶ月に1回ほど必要に応じてカットしてあげるといいでしょう。

一方で、そのフワフワな被毛の量はとても多く、抜け毛もしやすいため、毎日のブラッシングは必須です。
怠ると毛玉になるだけではなく、皮膚病にも発展する恐れがありますので、しっかり整えてあげましょう。

また、必要に応じて月に1~2回ほどシャンプーをしてあげましょう。
サイズも大きく毛量も多いため、難しい場合はトリミングサロンなどにお願いしてみるのもいいかもしれません。

暑さはとても苦手、散歩は時間帯に注意

ソリを引くなどなどして活躍してきたことから、散歩や運動でのエネルギー発散は必須です。 60分の散歩を1日2回は行いましょう。

極寒の地で活躍していたことから、暑さと湿気がとにかく苦手なため、室内温度の管理に加え、夏場などは散歩の時間や体調に特に注意を払いましょう。

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散歩は何分が正解？適切な散歩量を犬の大きさ別で解説します。

気をつけたい病気は？

胃捻転
胃捻転は、犬の胃が異常にねじれてしまう病気です。捻れた際に、胃内のガスや内容物が排出できず、血流も制約されるため、犬は急速に体調が悪化し、最悪のケースは死に至ります。

糖尿病
人間同様、犬も糖尿病を発症します。いわゆる代謝の障害で、体内の血糖（血中の糖分）の調節が正常に行われない状態を指します。これは、インスリンと呼ばれるホルモンの不足または効果の低下によって引き起こされます。糖尿病は合併症を引き起こし、ホルモンバランスの異常や、腎臓や肝臓の機能障害、感染症へかかりやすくなるなど、命を脅かす病気に発展する恐れがあります。

股関節形成不全
股関節形成不全は、犬の大腿骨（太ももの骨）と骨盤の関節、つまり股関節が正しく発達しない状態です。成長期に骨の変形や関節の緩みが原因で発症するケースが多く、関節炎などを引き起こす可能性があります。

お迎えする際の費用は？

一般的な相場価格は30万円〜40万円となっています。
体毛の色やサイズ、見た目や販路経路、血統の有無によって相場は変動します。
またペットショップなどでの取り扱いは珍しく、ブリーダーを介してのお迎えが一般的ですが、人気な犬種に加え、日本での個体数はそこまで多くはないので、中々見つけることが難しい犬種です。

そういった事情もあり、中には100万円近くでお迎えするケースもあるそうです。

それに加え、ワクチン接種や去勢手術、初めてのお迎えの場合は準備する備品費用を加えると、7~10万円前後が初期費用として追加でかかるでしょう。

お迎えに関しては、こちらの記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてください。

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