ゴールデン・レトリーバーって飼いやすい?歴史や特徴、日々のお手入れまで徹底解説!

ゴールデン・レトリバーは、金色の被毛と表情豊かな顔立ちが特徴的で、優しく人懐っこい性格で人気を博している大型犬です。
この記事では、ゴールデン・レトリバーについて、歴史や性格、日々のお手入れなどの観点から解説します。
お迎えを検討している、飼育しているけど改めて理解を深めたい飼い主様は、この記事を参考にしてください。

ゴールデン・レトリバーとはどんな犬種?

基本情報

ゴールデン・レトリバーは金色の豊かな被毛が特徴的で、その毛色は光によって変化し、時には金色に輝き、時には淡いクリーム色にも見えます。
そして、周りの人を思わず笑顔にしてしまうような豊かな表情も魅力の一つです。特に、無邪気な笑顔はゴールデン・レトリバーの代名詞と言えるでしょう。

その外見の美しさや愛らしさに加え、優しさと知性を併せ持ち家族想いな一面が、多くの人から愛され続けている理由なのではないでしょうか。

平均体重は約30kg、体高は成犬時で約60cm程度に成長します。
毛色は代名詞のゴールドが主流で、クリームや茶色に近いゴールドといった色の個体がいます。

歴史

ゴールデン・レトリーバーの起源は19世紀のスコットランドにさかのぼります。
スコットランドのハイランド地方で、ウェービーコーテッド・レトリバーと、今は絶滅してしまったツイード・ウォータ ・スパニエルという犬種との交配から誕生したと言われています。

その名の通り、金色の被毛が特徴的で、狩猟犬としての優れた能力を持ちつつ家庭犬としての温和な性格も備えていたことから、
イギリスの多くの貴族たちに愛されブリーディングが進められました。

そして、1908年にイギリスで初めてドッグショーに出展され、その美しさと知性が高く評価され、世界中でその人気が広まることとなりました。

ゴールデン・レトリバーは飼育しやすい?

ゴールデン・レトリバーの性格

ゴールデン・レトリーバーは、従順でおとなしく、愛情深い性格を持つ犬種です。
また、知性が高いことでも知られており、盲導犬などの補助犬としても活躍しています。
しかし興奮しやすい一面もあり、人や他の犬に飛びつきやすい傾向があるため、幼少期からのトレーニングが必要です。

手入れのしやすさ 〜ブラッシングとシャンプーは定期的に〜

ゴールデン・レトリバーは「ダブルコート」という毛の生え方をしており、毛は一定の長さまで達したらそれ以上は伸びないため、基本的にはトリミング不要な犬種です。
毛先を整える程度で、1~2ヶ月に1回ほど必要に応じてカットしてあげるといいでしょう。
特に、夏場暑い時は、サマーカットで涼しくしてあげることをおすすめします。

被毛は長いため、ブラッシングは毎日してあげるとムダ毛が取れて清潔感を保てます。
匂いは出やすい犬種なため、月に1~2回ほどの定期的なシャンプーもしてあげましょう。

遊ぶの大好き!お散歩以外にもおもちゃ遊んでストレス発散

元々は狩猟犬として活躍していたこともあり、運動量は多い犬種です。また、肥満になりやすいため、1日2回 50~60分ほどの散歩は必要です。
また、人間と一緒に作業をする事が好きな犬種なので、散歩以外にもフリスビーやボール遊びなど、一緒に出来る遊びを取り入れるのがおすすめです。

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気をつけたい病気は?

股関節形成不全
股関節形成不全は、犬の大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)と骨盤の関節、つまり股関節が正しく発達しない状態です。
発症すると歩行時に痛みが生じたり、腰痛にもなります。股関節形成不全は主に成長期の大型犬種にみられ、発症は遺伝的な因子が大きく関与します。

アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、犬の皮膚が過敏反応を示し、かゆみ、発疹(ほっしん)などの皮膚症状を引き起こす疾患です。
免疫系の過剰反応が、通常は無害なアレルゲンに対しても炎症を引き起こすため、症状が慢性化しやすい特徴があります。
アトピー性皮膚炎は犬種や年齢に関係なく発症することがあります。

がん
人間と同様に、癌は体内の異常な細胞増殖に起因し、異常な細胞が正常な組織に侵入し、腫瘍を形成することが特徴です。
良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、悪性腫瘍が成長すると、他の正常な細胞に栄養素が行き渡りにくくなり、健康に影響を及ぼします。
どの犬でもかかることはありますが、ゴールデン・レトリバーは遺伝的に発症しやすい犬種としても知られています。

お迎えする際の費用は?

一般的な相場価格は20万円〜30万円となっています。
体毛の色やサイズ、見た目や販路経路によって相場は変動します。

ゴールデン・レトリバーには、アメリカンとイングリッシュの2つのタイプがおります。
日本で多く見かけるのはアメリカンタイプで、イングリッシュタイプはホワイト〜クリーム色の個体が多く、毛質も硬めな特徴です。
ブリーダー数自体も少なく、日本では珍しいため、50万以上が相場価格です。

それに加え、ワクチン接種や去勢手術、初めてのお迎えの場合は準備する備品費用を加えると、7~10万円前後が追加で初期費用がかかるでしょう。
お迎えに関しては、こちらの記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてください。

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まとめ

ゴールデン・レトリバーは、その美しい被毛と愛嬌のある表情、そして知能も高く、穏やかで友好的な性格から、多くの人に愛されている人気犬種です。
元々は狩猟犬のルーツを持っていることから、必要なお散歩の時間は長く、加えておもちゃなどで遊んであげるととても喜びます。
その長い体毛は、絡まりやすくもあるので、定期的なブラシングとシャンプーでお手入れをしてあげましょう。

ゴールデン・レトリバーの特徴と魅力を理解し、愛犬との幸せな時間を過ごしてください。

参考にした記事・文献
AMERICAN KENNEL CLUB
GOLDEN RETRIEVER
https://www.akc.org/dog-breeds/golden-retriever/

一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/2034

日本と世界の犬のカタログ 2020
成美堂出版

いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種
メイツ出版