ミニチュア・ピンシャーって飼いやすい?特徴や日々のお手入れまで徹底解説!

ミニチュア・ピンシャーは「小さなドーベルマン」と言われるほど、華奢な体格に似合わず、力強さと活発さが特徴的な犬種です。
そんなミニチュア・ピンシャーについて、歴史や性格、日々のお手入れなど様々な観点から解説をします。

お迎えを検討している、すでに飼育しているけどより理解を深めたい飼い主様は、この記事を参考にしてください。

ミニチュア・ピンシャーとはどんな犬種?

基本情報

ミニチュア・ピンシャーは、体高と体長の大きさがほぼ同じのスクエア型の体格をしています。
平均体重は約4~6kg、体高は成犬時で約25~30cm程度と、決して大きくはないものの、
そのコンパクトな体に見合わず、力強さと活動性を兼ね備えており「小さなドーベルマン」との異名があるほどです。

そして性格は、活発で勇ましく、大型犬にも立ち向かっていくような勇敢さがあります。
毛色は「ブラック×タン」や「チョコレート×タン」といった色が人気カラーです。

歴史

スカンジナビア諸国で飼われていたヘル・ピンシェルという犬種を祖先に、18世紀頃のドイツで、ネズミ捕りなどに用いるため、テリア種やダックスフンド、イタリアングレーハウンドをかけ合わせ、小型のピ ンシャー種として作出されたと言われています。

ドーベルマンを小型化した ように見えますが、ドーベルマンよりもより古く、数百年の歴史をもつ犬です。
その後、20世紀前半にアメリカに輸出され、 家庭犬として人気を博したとされています。

ミニチュア・ピンシャーは飼育しやすい?

ミニチュア・ピンシャーの性格

活発で明るく、勇ましい性格です。家族に対しては忠実で、愛情たっぷりに接します。
一方で神経質な所もあり、見知らぬ人や他の犬に吠えるなど攻撃的な一面を見せることもあります。
甘やかすと吠え癖や噛み癖がついてしまうので、 幼少期の社会化は必須です。

小動物の狩猟に使われていたので、小動物や小型犬を追い回す習性があるので、きちんとしつけを行いましょう。

手入れのしやすさ 〜寒さは大の苦手、暖かくしてあげましょう〜

ミニチュア・ピンシャーは、スムースコート(短毛種)なので、基本的にトリミング不要な犬種です。
また「シングルコート」という毛の生え方をしており、抜け毛が少ない特徴がありますが、一方で寒さが苦手な一面もあります。
冬は、室内では一定の温度を維持しつつ、外出時は暑めの洋服などを着せるなどして対策をしてあげましょう。

皮膚病になりやすい傾向がるため、週に2回ほどの目安でブラッシングを行い、過度なシャンプーは避けましょう。
基本的にはタオルなどで汚れを拭き取るだけでも十分です。
必要に応じて月に1回ほどシャンプーをしてあげましょう。

遊ぶの大好き!お散歩以外にも遊んでストレス発散

とてもエネルギッシュな犬種なので、 毎日2回30分ずつの散歩に加えて、加えて、ドッグランなどの広い場所で自由に遊ばせてあげるのも、ストレス発散や運動不足解消に効果的です。
狩猟本能から、小動物や動くものを見つけると追いかけることがあります。
飛びつき癖を治すトレーニングを行うとともに、周囲の環境に注意してください。

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気をつけたい病気は?

膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼は、犬の膝の関節で膝蓋骨(膝の「パテラ」とも言われる部分)が本来の位置からずれる病気です。
この状態が起きると、犬は痛みを感じたり、歩き方がおかしくなったりします。
主に小型犬種、特に成長期の子犬に起こりやすいです。急激な運動や転びやすい状況、または高いジャンプをすると、この病気が発症しやすくなります。
先天的な要因も影響します。

皮膚乾燥
短毛種などは、皮膚をコーティングする皮脂の分泌が活発なため乾燥状態になりやすく、乾燥肌が進行すると、外部からの刺激によってかゆみが発生しやすくなります。
犬の皮膚はとても薄く、かゆみのある部分を舐めたり掻いたりすることで、皮膚を傷つけたり、皮膚病を患っている場合は症状の悪化にもつながります。

レッグペルセル病
「レッグ・ペルセル病」の正式名称は「レッグ・ペルテス・カルヴェ・パーセル病」と言い、大腿骨(だいたいこつ)の先端が、血液供給を受ける血管の問題によって影響を受け、骨の変性と崩壊が起こる疾患です。
これにより、股関節が痛み、歩行や運動に支障が生じることがあります。
この疾患は主に子犬〜成犬時の成長段階で発症するケースが多く、特に小型犬種によく見られます。

お迎えする際の費用は?

一般的な相場価格は20~25万円となっています。
体毛の色やサイズ、見た目や販路経路、血統の有無によって相場は変動します。特にミニチュア・ピンシャーは毛色によって変動幅があり「ブラック×タン」や「チョコ×タン」は人気な色で、費用が高くなる傾向にあります。
また、性格がよりおとなしい女の子が2~5万円ほど高くなる傾向にあります。

それに加え、ワクチン接種や去勢手術、初めてのお迎えの場合は準備する備品費用を加えると、7~10万円前後が追加で初期費用がかかるでしょう。
お迎えに関しては、こちらの記事にも詳しくまとめていますので是非参考にしてください。

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まとめ

ミニチュア・ピンシャーは「小さなドーベルマン」と言われるほど、その小さな体に宿すエネルギッシュさや勇敢さが特徴的な犬種です。
一方で、家族には甘える一面もあり、そのギャップが人気の理由の一つと言えるでしょう。

神経質で吠え癖がつきやすい側面もありますので、幼少期から他の人や犬に触れさせる訓練は必須です。
また寒がりなため、寒さ対策は十分にしてあげましょう。

ミニチュア・ピンシャーの特徴と魅力を理解し、愛犬との幸せな時間を過ごしましょう。

参考にした記事・文献

AMERICAN KENNEL CLUB
Miniature Pinscher
https://www.akc.org/dog-breeds/miniature-pinscher/

一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/2697

日本と世界の犬のカタログ 2020
成美堂出版

いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種
メイツ出版